特殊国境部隊 SFFの、拉致被害者の奪還作戦はこうだ。
第1の陽動が正面から、第2の陽動は側面から。中の者が臨機応変に行動し、人質2人を脱出させたら、陽動は終了。速やかに後退する。
ロイは2人の手の戒めを取り去ると、先程の握手の際にパーカーから失敬した自動車の鍵の1つを、パラミタ女氏へ差し出した。
「パラミタさん、お願いします。」
「あんた、これは……」
「僕もツァムジュ君と一緒に乗せていってください、ヤンゾムさんを拾ってダラムシャーラーまで。」
「ホームズ先生。」
ツァムジュ少年は、パラミタ女氏にうなずいて見せる。
「…… そーか、そう云うことかい! 分かったよ先生、あたしに任しときな。」
3人はテントをまくりあげ裏から脱出し、正面の自動車へそっと移動して征く。
「パラミタさん、僕は残り2つの車の鍵を持っていますからもう1台途中まで運転します。出来るだけ追って来れないようにしましょう。
ツァムジュくん、君はパラミタさんの車に乗ってくれ僕は後ろを走るので、お願いしますパラミタさん!」
「安全運転ってことだったけど先生、そろそろリミッター、外してもイイかねぇ!」
「にっ、逃げたぞ! 逃げたぞォ!!」
パーカーの怒鳴り声が聞こえる。
ツァムジュ少年の腕を掴もうと、モラン大佐の部下が手を伸ばす、その股間にパラミタ女氏の蹴りが入った。
もう一人の部下がパラミタ女氏へ突進。彼女の黄金の左ストレートが彼の顔面に炸裂すると、部下はその場へ膝から崩れ落ちる。
「高地じゃろくに動けもしない、鍛えの足りない奴ばかり来やがって!」
パラミタ女氏とツァムジュ少年は、すでにダラムシャーラーから来た自動車へ乗り込む処だ。
ホームズの後ろから、モラン大佐の手下で頑強な男が襲いかかり―――― 一瞬、男の身体は宙へ弧を描き一本背負で裏返ってゆく。
「キーキィィ!」タイヤと地面は擦れ煙を上げた。
「さあ出発だ!」
ホームズが運転する自動車も、追いすがるモラン大佐を尻目に走り出す。
自動車のアプリケーションに通信接続して動くようにしたのか、
顔を腫らしたパーカーが鬼の形相でハンドルを握り、残された1台の自動車で追って来る。
それに同乗して、モラン大佐はスチームパンク・ライフル空気銃をかまえた。流石に大佐はこういう時に冷静である。
シャーロックが乗った自動車もモラン大佐側で用意された物だ、遠隔操作で今エンジンが停止した。それでもハンドルはまだ効く。
自動車を左へ回して後続車の進路を妨害すれば、パーカーの腕では避けきれず横っ腹に衝突し、
エアバッグに弾かれて、パーカーはそれで動かなくなった。
ドアが開き姿を現すモラン大佐は、怪我を負ったか頭から血を流しているものの、手にはスチームパンク・ライフルを持っている。
ホームズはモラン大佐が近付くのを待つ。
スチームパンク・ライフルが如何に高出力とは言え、一発では自動車のガラスを割るまでしか出来ないだろう、それだけでは致命傷に至らない。
また長さ約80センチ程のライフルであるため、片手で扱いにくく振り回しが容易でない処も、近距離ではライフルの利点を失わせている。
モラン大佐がハンドルの有る右側へ回り込み、一定の距離を保ちながら運転席のホームズへ一撃を発射した。
ガラスが割れる音と同時にドアは開け放たれ、跳び出たシャーロックはモラン大佐をダブルレッグ・タックルで後ろへ吹き飛ばす。
したたか後頭部を打つモラン大佐を尻目に、
大佐の左足を小脇に抱えて跨ぎひっくり返すと、ハーフ・ボストンクラブから、ステップオーバー・トーホールドへ移行した。
そこから利き腕をとらえ、顔面へからませ締め上げてゆく。
―――― 今回の事件で、モラン大佐たちモリアーティ教授の組織が中国共産党と協力関係にあると、自分の眼ではっきり確認できた。
詰まりモリアーティ教授の組織は、やはり単純に ❝犯罪組織❞ と言う訳ではないのだ……
そう思考するシャーロックのもとへ、後ろへ着いて来ないのを気遣い、パラミタ女氏の自動車が戻って来てくれた。
もはや意識不明のモラン大佐に掛けた技を解いて起き上がり、シャーロックはスチームパンク・ライフルを拾い上げ、地面に叩き付け破壊して仕舞うと、
疲れた身体を自動車に乗せてもらおう。
ツァムジュ少年が車から降りてきてシャーロックに水を差し出すと、土ぼこりにすすけた服をはらい落としてくれる。
「ありがとうツァムジュ君、助かったよパラミタさん。それと、安全運転でたのみます。」
【レー・マナリ・ハイウェイ】
世界最高地の高速道路で除雪可能な、5月頃から10月までの6ヵ月程が道路開放期間
ツァムジュ少年僧の話す予知夢は、中国共産軍のインド国境侵攻や、計画的な感染爆発からの大量虐殺ワクチン接種による、
全ての『人類に対する罪』だけでは無い。
まだまだ多岐に渡りシャーロックは聞かされている。
彼の予知能力が信頼できるとの前提で、この未来予知をどのように活かしていけば良いか、
シャーロック・ホームズは天より課題を託された思いだ。
『ファイザーペーパー:ファイザーの人類に対する罪』
ナオミ・ウルフ博士著 2024/10/15https://t.co/yTfG7nDcXF
3,250人のボランティアが、ファイザー社のCOVIDワクチンに関する45万ページの文書を分析した。この分析により、ファイザー社が以下の事実を知っていたことが明らかになった:… pic.twitter.com/ywJYGBb242— Alzhacker (@Alzhacker) October 18, 2024
新世界秩序⑥ ◆(しばらくお待ちください)
新世界秩序⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)5
新世界秩序(New World Order)
秦氏千年の計14 チベットの吐蕃王国
ワクチンではなく大量破壊生物兵器
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① チベットの不思議な少年(Tibetan Mysterious Boy)1
① チベットの不思議な少年(Tibetan Mysterious Boy)2
① チベットの不思議な少年(Tibetan Mysterious Boy)3
② コロナの城(The Corona Castle)1
② コロナの城(The Corona Castle)2
② コロナの城(The Corona Castle)3
② コロナの城(The Corona Castle)4
② コロナの城(The Corona Castle)5
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)1
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)2
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)3
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)4
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)5
③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)6
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)1
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)2
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)3
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)4
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)5
④ 九龍籠城(The Besieging Demonstrators in Kowloon)6
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)1
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)2
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)3
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)4
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)5
⑤ ガルワン攻防(Galwan attack and defence)6
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