③ 香港人かく闘えり(Hongkongers fought like this)4

 7月7日、新界の屯門テュンムンで【逃亡犯条例 改正案】に反対するデモの参加者、主催者発表1万人以上(警察発表1800人)、

 香港警察との衝突が多数発生。

 8日、九龍半島で【逃亡犯条例 改正案】反対のデモに主催者発表23万人(警察発表5万6000万人)が参加。

 同日8日、アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は、『りんご日報』元社長で『壱伝媒集団ネクストメディア』創業者の黎智英ジミー・ライ 氏とワシントンで面会した事を明らかにした。

 翌日の香港メディアによれば、ポンペオ長官と黎智英ジミー・ライ 氏は、香港の【逃亡犯条例 改正案】問題や『一国二制度』下での香港の自治に付いて話したと言う。
 

 9日、林鄭月娥キャリー・ラム 行政長官は記者会見で【逃亡犯条例 改正案】は「死んだ」と述べる。

 林鄭月娥 行政長官は、6月15日にも【逃亡犯条例 改正案】の「手続きを停止する」と発表していた。

 ただし、民主派側が求める「完全な撤回」については明言していない。

 18日、EUの欧州議会は香港政府に【逃亡犯条例 改正案】の撤回と、香港警察が若者らのデモを催涙弾などで強制排除した6月の衝突を巡って、

裁判官で作る[独立調査委員会]での調査を香港政府に求める議案を可決する。
 

 21日、民間人権陣線は香港警察を非難するデモを開催し主催者発表43万人(警察発表13万8000人)が参加。

 一部のデモ参加者が、5月17日に【逃亡犯条例 改正案】の支持を要請した香港中央政府連絡事務所(中央政府駐香港連絡弁公室[中連弁])を襲撃。
 


 同21日、香港新界の元朗ユンロン駅で、白シャツ覆面集団が民主派デモ参加者らをバットなどで襲撃する『元朗事件』が発生。

 45人が負傷し内5人が重傷、1人が重体となった。

 襲ったのは「三合会(Triad)」香港の犯罪組織で、現地メディア立場新聞(Stand News)の女性記者も倒されたうえ数回蹴られ、

周辺には血溜まりが出来るなど、市民を無差別に襲う卑劣さと警察の対応に怒りが広がっている。

 27日、元朗ユンロンで21日に起きた市民への無差別襲撃事件『元朗事件』に抗議して無許可デモを決行、主催者発表28.8万人が参加し、香港警察と衝突した。
 

 8月5日、香港民主化デモが労働組合と組んだゼネストが決行され、道路占拠や香港警察との衝突が各地で起こり多数の警察署を包囲する。

 7日、張暁明 香港マカオ弁公室主任・王志民中連弁主任は香港に隣接した広東省深圳で香港情勢に関する会議を約5年ぶりに開催し、

香港各界の代表ら約550人が出席、「急務は暴力と混乱を止める事」と強調。

 9日、中国民航局がキャセイ航空へ対し、違法デモ参加の従業員を排除するようリスト提供を要求。
 

 11日、香港警察が暴徒鎮圧のビーンバッグ弾を撃ち、デモ参加の女性は右目へ重傷を負う。これ以降、デモ参加者は各々おのおのが右目をおおい連帯を示して、

SNSで「香港警察を支持します」と投稿し、市民の反発をまねいた映画「ムーラン」の主演女優よりも、

 失明した女性こそ ❝真のムーラン❞ と呼んだ。

 12日、香港警察は前日の民主化デモで、デモ参加者を装った変装警官を使った事実を認める。

 前日の11日に行われた民主化デモの動画で、デモ参加者に変装した警察官が他の参加者を逮捕する場面が映っており、調査を求めていた。
 

 15日、【逃亡犯条例 改正案】で続く香港民主派の抗議活動へ、香港に隣接する広東省深圳の競技場に結集させた中国武装警察の投入により、

武力鎮圧も辞さぬかまえを示す中国共産党の姿勢に、香港情勢は一段と緊迫の色を濃くするが、アメリカのトランプ大統領は、

 「習近平 国家主席が香港民主派勢力と面会すれば対立は解消する」と述べ、対話解決を働きかけた。

 19日、アメリカのトランプ大統領は香港情勢で、「もし香港で第2の天安門事件が起きれば、米中合意は困難になる」と中国政府の介入を牽制。
 

 26日、24日からフランス南西部ビアリッツで開催されたG7首脳会議が閉幕し、

1984年12月19日に定めた「英中共同声明の存在と重要性を再確認すると共に、暴力回避を呼び掛ける。」との首脳宣言を発表、

 香港の自治を支持する声明を出した。
 

 30日、民主派指導者として著名で政党[香港衆志]の黄之鋒ジョシュア・ウォン 氏(23)と周庭アグネス・チョウ 氏(22)など、多数の民主派指導者が香港警察に一斉逮捕され、

指導者の居た『雨傘革命』とは違う、「指導者のいないデモ」へ変貌をとげてゆく。

バーナデット・チェン Bernadette   Chen 
香港人、Web記者。SNSニュースサイト:フレッチャー・ロビンソン社。
 

 8月31日、人々の歌が香港へ響き渡るようになってから、幾日が過ぎたろう――――

 同日、警官隊による暴力行為への憤りは、デモ隊に香港国際空港を占拠させ。その結果、空港への交通は遮断され一部の便が欠航した。

 ロビーに座り込む黒シャツ姿の、民主化デモ参加者が、あの時とおなじように、

 フランスの作家で詩人のヴィクトル・ユーゴー原作、ミュージカル『レ・ミゼラブル』から ❝民衆の歌❞ を歌い出す。

 誰が歌い出したのか、事前に話し合い広がったかは判らない、

 怒れる者たちの歌声の中へ、アイリーン・アドラーと夫のゴドフリー・ノートンは香港の地に降り立った。
 

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いつもありがとうございますm(_ _)m
                  
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