長持の柩の美女 お勢登場より
お勢登場より ←前ヘ■ ①長持の柩の美女 お勢登場より ②長持の柩の美女 お勢登場より 【自作小説朗読】お勢登場より テキスト読み上げ動画YouTube 副題『長持の柩の美女』江戸川乱歩 作「お勢登場」の続編の【 …
『お勢登場』の続編になる二次創作物。
お勢登場より ←前ヘ■ ①長持の柩の美女 お勢登場より ②長持の柩の美女 お勢登場より 【自作小説朗読】お勢登場より テキスト読み上げ動画YouTube 副題『長持の柩の美女』江戸川乱歩 作「お勢登場」の続編の【 …
長持の柩の美女 お勢登場より ←前ヘ■ 居いた堪たまれず踵きびすを返し急いでこの場から立ち去ろうとリビングを出た、 扉とびらを閉じ人目が無くなると同時に両手で顔を覆い隠してしまって…… 感情を必死に押し留 …
●次へ→ ←前ヘ■ 「あっ、」指先を切ってしまった…… ピンポン♪ また鳴った、お勢せいは納戸の灯りを消してしまって、 絆創膏ばんそうこうを探しがてらインターフォンに映る画面を覗のぞき込むと、 若い男の影 …
●次へ→ ←前ヘ■ この女、愛人を作り兄を裏切り酷ひどい悪女と思っていたが、中々どうして汐しをらしい所も有るじゃないか。 ――――この二人の話しをフンフン項突うなづいていた僧侶が座を立ち、お勢せいは御布施袋お …
●次へ→ ←前ヘ■ ――――格太郎かくたろうの法要はもう始まっている、 お勢せいが息子のため設しつらえた仏壇の在る広いリビングには、僧侶の他、お勢せいと息子の正一しょういち、 そして格太郎かくたろうの弟の格二 …
●次へ→ ←前ヘ■ 夜が明けるのも待ち遠しく、 長持ながもちを密ひそかに古道具屋へと引き取らせたのだけれどもその晩、お勢せいの父親の様態が急変する。 昔は不義ふぎの恋人へ会いに行くのに、寝た切りだった父親 …
●次へ→ ←前ヘ■ 北村きたむら 格太郎かくたろうが、子供達の隠れん坊の相手をしてやってうっかり長持ながもちの中で息絶えてからと言うもの、 悲劇の妻を演じ続ける「お勢せい」こと北村きたむら 勢子せいこは、やっと …
●次へ→ ←前ヘ■ 帝みかどが京より東京と名を改あらためて間まもない江戸へ居きょをお替かえあそばすと、 御調度ごちょうどを御納おおさめしていたこちらの美術商も宮みやに従したがい、店を日本橋のこの地へと移したので …
●次へ→ ←前ヘ■ 『東京シティエアターミナル』も近い『水天宮すいてんぐう通り』の水天宮を右に観ながら『人形町にんぎょうちょう』が在る交差点を『茅場町かやばちょう』方面へ行けば、 文豪 谷崎潤一郎たにざきじゅん …
●次へ→ ←前ヘ■ 「文代ふみよさん、今日も明智あけちクンの用事でお出かけですか、」 「あっ、波越なみこし警部、いらっしゃいませ。」 『明智 探偵事務所あけち たんていじむしょ』のドアを何時ものように勢い良 …