② コロナの城(The Corona Castle)2

 「エボラ出血熱もコウモリ起源だったね、」

 「そう―――― エボラウイルスは、アフリカの熱帯雨林のコウモリと共生してきたんだけど、

動物の死骸などに触れた人が感染して、人から人へ感染して行った。その最大90%の致死率に人々は恐怖してる……

 ただ、あまりにも高い致死率のため感染者が移動できなくなって、感染が拡大しないんだね。いやそれは一面幸いではあるんだけれど、

それだけに世界的な危機ではないから治療法の研究が進まず、見捨てられたようにさえ感じられてきた……
 

 エボラ出血熱はドクター・ファウチがかかわっていて。世界保健機関『WHO』と――――

 君は信用してないだろうけど、」

 「うん、」

 「WHOと、アメリカ国立衛生研究所が治験の共同支援者になって、2019年8月12日、

 ❝エボラを不治の病とはもう呼ばせない❞ と、成果を発表してるね。」

 「おぉ、これは素直にすごい!」
 

 「2014年10月17日、オバマ大統領の時代にアメリカ合衆国政府は、

アメリカ国内での危険なウイルス研究への資金提供をアメリカ安全保障省が法律で禁止―――― これで翌年、

 2015年、ドクター・ファウチは大切な研究資料やサンプルと、アメリカ国立衛生研究所の公金700万$の補助金を付けて、

イギリス出身で現在アメリカ国籍の著名な人獣共通感染症の専門家、

ピーター・ダスザック(ダザック)博士が会長を務める国際環境NGO『エコヘルス・アライアンス』経由で、

 中国の武漢ウイルス研究所へ委託してしまう。」

 「馬鹿なッ、中国共産党なんかに危険なウイルス研究を移管しちゃ駄目だよ!」
 

 「ピーター・ダザック博士は、さっきのイギリス科学誌【ネイチャー】の論文で、

 ❝コウモリから直接ウイルスが人に感染する強力な証拠を得た❞ と主張しているんだ。」

 「これはまた、個性の強いのが出てきたなぁ、」
 

 シャーロック・ホームズの言う事はもっともだと私も思う。しかし、まだまだこんな物じゃない――――

 「他にもいるよ、ビル・ゲイツ氏だっ。」

 「あぁ…… ゲイツ君か〜」

 と、予想通りの声が響いた。
 

 「2015年4月3日のネット配信動画で、かのビル・ゲイツ氏は――――

 ❝もし1千万人以上の人々がここ数十年で亡くなるような災害があるとすれば、戦争ではなくウイルス感染の可能性が高い❞

 と発言している。」
 

 「へぇ、具体的じゃないか―――― 武漢へアメリカのウイルスを移したと知って、ピンと来たのか。あるいは……」

 「一応ここで言っとくけど、私も医師としてこれくらい分かったよ、武漢研究所の事を知ってれば!」

 「うん、そうだろう―――― ゲイツ氏も自分の財団の医師の考えだね、」
 

 「―――― そして遂に、世界最高レベルの技術を持つフランス専門企業15社がかかわって、

高い気密性と複雑な構造を有する、武漢の新しいP4生物ウイルス研究所は、

 2015年1月に完成してしまうんだ――――
 

 だが―――― ここで事業計画から一人抜けた人物がいる、」
 

武漢P4生物ウイルス研究所:これが新しく建設されたP4生物ウイルス研究所。現在、表示が消されている。

 「メリュー氏だろう。」

 「正解! 中国・フランス共同計画の首席だった、アラン・メリュー氏はここで辞任する。」

 「ハッハッハ、」ホームズが笑い出したので、つられて私も笑ってしまった。
 

 ひとしきり友と笑い合い、後を続ける事とする。

 「―――― 武漢ウイルス研究所の敷地内の、

南へ離れた新しい分院がP4生物ウイルス研究所なんだけど、建設過程でもめ事が絶えなかったそうだよ。とくに、

中国共産党は建設を計画通りに、当初は進めるんだけど……

 フランスの専門指導を徐々に排除してゆくんだね。そして中国企業が建設の大部分をしめてしまう。」
 

 「あ〜、メリュー氏でなくとも逃げ出すね。それで?」

 「このP4研究所では、研究者たちがコロナウイルスの遺伝子組み換え実験と、そのレポートを提出していた。

 これは厳然たる事実として証拠が残る真実だよ! それから……
 

 2017年1月10日にジョージタウン大学で行われた、コロナ関連講演の冒頭でファウチ氏が――――

 ❝確かに言えることは、トランプ大統領の時代で驚くような新型コロナ・パンデミックが起こるだろう❞

 ―――― とスピーチで、パンデミックを予見した。これが、

 2017年1月20日、第45代アメリカ合衆国トランプ大統領の就任式の10日前、

 ドクター・ファウチが行った出来事だね。
 

 同年2月23日、武漢P4生物ウイルス研究所の完成除幕式に、

 フランスの当時の政権、ベルナール・カズヌーヴ首相と、マリソル・トゥーレーヌ厚生大臣が出席。そこで、

 50人のフランス研究者を武漢生物ウイルス研究所へ5年間滞在させて、専門知識や生物学的安全性をP4まで高めるための共同研究計画を確約する。

 実際に病原体レベル4に格上げされたのは、

 2018年の1月の事で、ここからP4(プロテクション4)として稼働を開始した。
 

 武漢生物ウイルス研究所を統括しているのは、王岐山 第11代 国家副主席の隠し子の噂が有る人物で、

 武漢P4生物ウイルス研究所内には、アジア最大規模のウイルス保管施設【中国ウイルス培養物保存センター CCVCC】が有り、

1500株以上の各種ウイルスの分離株、各種ウイルス資源11万7000件を保存して、ヒト医学ウイルスや人畜共通ウイルス、動物ウイルス、

細菌ウイルスのバクテリオファージ、ウイルス感受性細胞バンク、ウイルス遺伝資源バンクなどを保存資源としている。
 

 2018年4月5日に中華人民共和国の国営放送【中国中央電視台 CCTV】が、❝武漢研究所で新型コロナウイルスを発見❞ と報道した。

 武漢P4研究所にかんしてはとりあえず以上だよ、また後で出てくるけど――――」

 「新型コロナウイルス発見か…… くわしくありがとう、ワトスン!」

 そうシャーロック・ホームズは丁寧に礼をのべ、私は上着の襟をただして魅せ、あとを続けた。
 

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