捨身飼虎1【神の中立】と【仏の共感】

 飢えた虎の母子が居て、そこに私も居たとする。私は虎に食べられれば死ぬ、しかし虎の母子も私を食べねば飢えて死んでしまう。

果たして、神はどちらを助け生かすで有ろうか?
 

 結論を言えば、神は全能で有ればこそどちらも助けず、中立である。

神は味方も敵をも愛し、公平を護り、全知なればこそ、神なればこそ、どちらの側にも加勢せず邪魔をもせず。

 神の絶対の理性は、どのような事が現世で起ころうとも微動だにしない、

 『公平中立』で有り続けるのだ。
 

玉虫厨子たまむしのずし


東京美術学校 法隆寺大鏡第11巻1914

 
 『古事記』では、神々が争うと公平で中立を護る姉弟神の存在が出て来る。

「アマテラス vs スサノオ」のツクヨミや、
海幸ホデリ vs 山幸ホオリ」のホスセリがそうで、

河合隼雄かわいはやお 氏はこれを「中空構造ちゅうくうこうぞう」と定義された。
 

 このように、存在は分かっているが「何をなされたのか書かれていない神」は他にも居られ、

下界と真逆の天界では、語られぬ事こそが重要なのであろう。
 

 いや、「何もなさらなかった」のでは無い!

 『公平中立』をつらぬかれたのである。
 

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